これだけ長期間掃除をしていないと、洗濯槽はカビだらけになっているはずです。そこで、掃除の仕方を知らなかった母に教えながら、一緒に洗濯機をきれいにしました。
掃除が終わった後、母から嬉しそうな電話がありました。「掃除したら驚くほど汚れが取れて、すごくきれいになったわ!」と喜んでいました。
実は、洗濯機をきちんと掃除していない人は思いのほか多いかもしれません。そこで、この記事では簡単にできる洗濯機の掃除方法をご紹介します。洗濯機のカビは洗濯物にも悪影響を及ぼすので、常に洗濯機を清潔に保つことが大切です。
この記事を参考にして、いつも衣類を清潔に保ちましょう。
洗濯機の洗濯槽に潜む2種類の主な汚れ
洗濯機には以下の2種類の汚れが存在します。
- 洗剤カス、黒カビ、ヘドロ
- 水垢(炭酸カルシウム)
これらの汚れは、それぞれ異なる掃除方法が効果的です。
黒カビや洗剤カスには塩素系や酸素系の漂白剤が、水垢にはクエン酸が適しています。市販の洗濯槽クリーナーの多くは漂白剤を使用していますが、水垢はこれだけでは取りにくいのです。
洗濯機を徹底的に掃除するには、まず漂白剤で一度洗浄し、その後クエン酸を使って再度洗浄するのがおすすめです。
この二段階の掃除法は少し手間がかかりますが、洗濯機を通じて洗濯物に汚れが移るのを防ぎ、衣類を常に清潔に保つためには必要な作業です。
洗濯機の清掃法:漂白剤で完璧にきれいに!
それでは洗濯機の清掃で必要な洗剤と具体的な掃除の方法をご紹介します。
どの漂白剤を選ぶ?塩素系、酸素系、それとも重曹?
洗濯機を掃除する際、「塩素系、酸素系、それとも重曹を使うべきか?」と迷うことがあります。
私自身も何度も迷いましたが、最終的には洗濯機の汚れ具合に応じて漂白剤を選ぶことにしています。
基本的に洗浄力は「塩素系漂白剤 > 酸素系漂白剤 > 重曹」となります。以下のように使用頻度に応じて選ぶとよいでしょう。
- 洗濯機を定期的に毎月掃除する場合 → 重曹
- 2~3ヶ月に一度掃除する場合 → 酸素系漂白剤
- これまで洗濯機を掃除したことがない場合 → 塩素系漂白剤
また、お風呂の残り湯を使って洗濯している場合は、一般的に汚れがひどいため、塩素系漂白剤の使用をおすすめします。
経験上、重曹は軽い汚れには効果がありますが、頻繁に洗濯機を掃除していない場合はあまり効果がありません。
具体的な洗濯機の掃除手順
- 洗濯機に水を高水位まで入れます。塩素系漂白剤は普通の水温でOK、酸素系漂白剤は40℃~50℃のお湯を使います。酸素系は温度が低いと洗浄力が落ちるので注意が必要です。
- 漂白剤を洗濯機に入れます。適量を加えることで汚れをしっかり落とせます。掃除が久しぶりの場合は、推奨量よりも多めに使うと効果的です。
- 洗濯機を「洗いコース」で約5分間回し、洗浄を始めます。酸素系漂白剤を使うと泡立ちが多くなることがあるので、一度止めて泡を取り除くことが大切です。
- その後、漂白剤と水でしばらくつけ置きします。塩素系漂白剤は1~2時間、酸素系漂白剤は一晩が目安です。このときにお風呂場の小物も一緒に入れておくと、同時に掃除できます。
- つけ置き後、浮いてきた汚れを取り除きます。これを「ぴろぴろわかめ」とも呼びますが、長い間掃除していない洗濯機ではかなりの量が出ることがあります。
- 最後に、洗濯機を再度「洗いコース」で回し、汚れがなくなるまで繰り返します。その後、すすぎと脱水を2回行い、漂白剤を完全に洗い流します。
これらの手順を行うことで、洗濯機は徹底的に掃除され、清潔な状態を保つことができます。定期的なお手入れは衣類の清潔さを保つためにも大切です。
洗濯機の清潔:クエン酸で最後の汚れもしっかりと除去
漂白剤で洗濯機をきれいにしたあとは仕上げにクエン酸を使うことでさらにぴかぴかにできます。
クエン酸による洗濯機の洗浄方法
水垢などの残った汚れを取るため、クエン酸を使った洗濯機の洗浄手順は、先ほどの塩素系漂白剤を使った手順と同じです。クエン酸を使って、同じようにして洗濯機を洗いましょう。
洗浄後のすすぎと脱水が終われば、洗濯機の掃除は完了です。この方法で洗濯槽のしつこい汚れもしっかりと落とせます。
クエン酸使用時の重要な注意点
クエン酸を使うときは、特に以下の二つの注意点を守る必要があります。
1. 漂白剤とクエン酸は混ぜない
漂白剤とクエン酸を混ぜると、有毒なガスが発生する可能性があります。
そのため、絶対に漂白剤とクエン酸を混ぜて使わないでください。漂白剤を使った後の洗濯機はしっかりすすぎ、脱水してからクエン酸を使うと安全です。
2. 掃除の順番を守る
洗濯機を掃除するときの順番も大切です。先にクエン酸を使ってしまうと、石鹸カスがクエン酸と反応して、取りにくいヌルヌルした汚れができることがあります。
そのため、まず漂白剤で洗濯機を掃除し、その後でクエン酸を使うようにしましょう。これで、洗濯機を効果的にきれいに保てます。
洗濯機の掃除後も汚れが残る場合
洗濯機を掃除しても、何度すすいでも茶色いカスが出続けることがあります。これは、洗濯機の中が想像以上に汚れている証拠です。
掃除の仕方に問題があると思うかもしれませんが、実際にはこれまでの洗浄で取れた汚れの量を示しています。
こんな状況になったら、使わないタオルで洗濯槽の底を丁寧に拭き、漂白剤を使った洗浄を何度か繰り返すと効果的です。
それでも汚れが残る場合は、洗濯機メーカーがおすすめする専用の洗濯槽クリーナーを使ってください。
特に効果があったクリーナーの一つが「パナソニックのN-W1」で、価格は約2,000円とやや高めですが、その強力な洗浄力で頑固な汚れもしっかりと落とします。
長年掃除をしていない洗濯機の場合、このような強力なクリーナーから始めるのも一つの方法です。
洗濯機の清掃方法のまとめ
洗濯機の掃除についてご紹介しましたが、隠れた汚れが二種類あり、それぞれに合った洗浄方法があります。
最初に漂白剤を使い、その後クエン酸で再度洗浄することで、より効果的に汚れを落とせます。
洗濯槽がきれいになったら、2~3ヶ月に一度はお手入れを行い、常に清潔な状態を保つよう心がけましょう。