夏休みの宿題リストの中で、子どもたち(とその親御さん)が一番頭を悩ますのが「読書感想文」ではないでしょうか。
特に、7~8歳の小学1年生や2年生にとって、本を読むこと自体が挑戦であり、長い感想文を書くのはさらに難しいですよね。
学校での指導が十分でないことも多く、親としては「どうやって読書感想文の書き方を教えたらいいのか」と悩むこともあるでしょう。
そこで、この記事では小学校低学年の子どもたちが簡単に読書感想文を書けるような方法やコツ、具体的な例文までをご紹介します。
読書感想文でお困りの親御さんは、ぜひこの情報を参考にしてみてください。
小学生低学年の読書感想文!簡単な書き方のコツ
読書感想文のサポート:ママはどこまで関与すべき?
小学1年生や2年生は、まだ読書や感想文の作成が難しい年齢です。
本が苦手な子も多く、親がどこまで手伝っていいのか、またどのように手伝えば良いのかを悩むことも多いでしょう。
良いバランスでサポートするための方法をいくつか紹介します。
- 小学1年生:親子で本を読み、感想文の書き方を一緒に考えてあげる。
- 小学2年生:子供自身に本を読ませつつ、書き方で困ったらサポートする。
ただし、子供の性格や得意不得意は様々ですし、忙しい共働きの家庭もあります。家庭の状況や教育方針によって、サポートの度合いは変わってきます。
子供の自立を促すためにも、「絶対に手伝わなければならない」というわけではないですし、逆に「手伝ってはいけない」というわけでもありません。臨機応変に対応してください。
読書感想文の基本的な書き方:小学生低学年向け
小学生低学年の場合、特定のフォーマットに固執する必要はありません。次のポイントを基に、自由に感想を書かせてみてはどうでしょうか。
- 書籍のタイトル
- 選んだ理由(必要に応じて)
- 物語のあらすじ(省略可能)
- 特に印象に残ったシーンとその理由
- この本から学んだことや、これからの生活への影響
子供が自分で感想を話せるなら、これらのポイントを自分の言葉で表現させてみましょう。完璧な文章を期待せず、子供の自由な発想を大切にしてください。
不完全な文章でも、「これがこの子の感想です!」という形で一緒に楽しむことが大切です。
自分で感想文が書けない場合の対処法
時には、子供がどうしても自分の言葉で感想を形にできない場合もあります。そんな時は、親が質問者となり、子供の感想を引き出す手助けをすると良いでしょう。以下のような質問をしてみてください。
- 「この話のどの部分が一番面白かった?」
- 「このシーンを読んでどう感じた?」
- 「主人公についてどう思う?なぜそう思ったの?」
- 「この本を読んで、これから何を心がけようと思う?」
これらの質問を通じて子供の考えを聞き出し、それをメモしておくと、後で感想文を書く際に役立ちます。子供が話したことを基に、一緒に感想文を構築していくのです。
もし子供が自分から感想を言えない場合は、まず本のあらすじを書くことから始めてみましょう。
あらすじを書くだけでも、感想文としてのボリュームは十分になります。本を一緒に読み返しながら、次のように尋ねてみてください。
- 「物語の最初に何が起こったか覚えている?」
- 「その時、〇〇(子供の名前)はどう思った?」
- 「主人公はどう感じたと思う?」
- 「次に何が起こったかな?」
子供が答えた内容をそのままメモして、それをもとに感想文を作成します。
これなら、子供自身も感想文作成のプロセスを楽しむことができ、読解力や表現力の向上にもつながります。
読書感想文は、単なる宿題を超えて、子供の思考を深め、表現を豊かにする素晴らしい機会です。親子で協力しながら、楽しい読書体験を共有しましょう。
小学生向けの読書感想文の簡単な書き方とアイディア
読書感想文は多くの小学生にとって難しい宿題の一つですが、特に低学年ではその書き方を理解しやすくすることが重要です。
ここでは、小学1〜2年生が手軽に感想文を書ける方法をご紹介します。
まず、基本的な構成は以下のようにシンプルで大丈夫です。
- タイトル(作品名)
- その本を選んだ理由(なくても良いですが、あると良い)
- 本のあらすじ(簡単に)
- 印象に残った場面やその理由
- 読後の感想や生活への影響
それでは、これらの要素をどのように書くか、一つずつ解説していきます。
タイトルの選び方
感想文のタイトルは、内容を反映したものや、印象的なフレーズを選ぶと良いでしょう。
初めにタイトルを決めるのが難しい場合は、感想文を書き終えてから決めると自然とぴったりの言葉が浮かびます。たとえば、以下のようなタイトルが考えられます。
- 「友達との大切な一日」(友情がテーマの場合)
- 「最高のペットとの日々」(ペットがテーマの場合)
- 「ありがとうを伝えたい」(感謝や家族がテーマの場合)
- 「将来の夢への一歩」(夢や目標がテーマの場合)
- 「地球を守る私の役割」(環境保護がテーマの場合)
- 「歴史の教訓」(歴史や戦争がテーマの場合)
タイトルがなかなか思いつかない場合は、単純に「〇〇について学んだこと」といった形式でも大丈夫です。
たとえば、「ぼくの好きな〇〇」という形で本の名前を入れるだけでも一つの方法です。
読書感想文の書き出し
感想文の最初は、なぜその本を選んだのかを説明するのが一般的です。ここで子供がその本にどのような期待を持っていたのか、また実際に読んでどのように感じたのかを織り交ぜると良いでしょう。
例えば
- 「『動物園の冒険』を読むことにしたのは、動物が大好きだからです。カバーアートには色とりどりの動物たちがいて、とてもワクワクしました。読み進めるうちに、動物たちの友情や勇気に心を打たれました。」
- 「父が推薦してくれた『星の王子様』を読んでみることにしました。表紙のイラストがとても美しくて、どんな物語が始まるのか興味津々でした。読み終わって、星の王子様が教えてくれた大切なことについて考えさせられました。」
このように、個人の経験や感じたことを自然に織り交ぜることで、読書感想文の書き出し部分がよりリラックスして、かつ興味を引くものになります。
また、もしどうしても書き出しで詰まってしまう場合は、本を選んだ動機やその本に関する簡単な説明から始めてみてください。これにより、感想文全体の流れをスムーズにし、書くことに対するプレッシャーを減らすことができます。
本のあらすじの書き方
読書感想文の中で、本の内容を説明する部分は基本的ですが、実は書かなくても問題ない部分です。
しかし、感想文を苦手とする場合や、素早く終わらせたい場合には、この部分を充実させると便利です。
具体的には、本がどんな話であったかを詳細に書き出してみましょう。
本文の書き方
本文では、特に印象に残ったエピソードやその理由を述べると良いでしょう。例えば、次のように書くことができます。
この物語で私が特に印象に残ったのは、主人公が困難に立ち向かうシーンです。その理由は、私自身が似たような経験をしたからです。
ここで、自分の個人的な体験を関連づけることができれば、読み手にとっても感情移入しやすくなります。
たとえば、ある物語で忠実に主人を待ち続ける犬の話に感動した場合、自分が失った愛する人を想う気持ちを織り交ぜてみることも一つの方法です。
まとめの書き方
感想文の締めくくりとして、「この本を読んで学んだこと」と「その教訓をどう生活に活かすか」を述べます。例としては次のように書くことができます。
この本を読んで、命の尊さと生きる勇気について深く考えさせられました。私はこれから、与えられた命を大切にし、常に前向きに生きていくことを心掛けます。
もしくは、よりシンプルに
「この物語から、友情の大切さを再認識しました。これからも友達を大切にし、支え合っていきたいです。」
読書感想文は、ただ単に本の内容を要約するだけでなく、読んだことによって得られた洞察を自分の言葉で表現する練習でもあります。
シンプルな構造で始めてみて、徐々に自分の感じたことを素直に書き加えていくことがポイントです。
小学生向けの読書感想文の書き方と例文紹介!
ここでは、小学校低学年の子どもたちがどのように読書感想文を書けば良いか、実際の例文と共にご紹介します。
特に1年生や2年生の子供たちにとっては、感想文の作成が難しい場合もあるので、ぜひ参考にしてください。
ただし、全文をそのままコピーすると問題が生じるかもしれないので、ここでの内容はあくまで参考として活用してくださいね。
選んだ本は「おじいちゃんがおばけになったわけ」
エリックの大好きなおじいちゃんは突然この世を去りましたが、おじいちゃんは天国にも行かず、夜になるとおばけとしてエリックの部屋に現れます。
おじいちゃんがおばけになったのは「この世に忘れ物があるから」とのこと。
おじいちゃんとエリックの「忘れ物探し」の冒険が始まります。二人は街中を巡りながら、おじいちゃんの過去と向き合い、最終的にはおじいちゃんの忘れ物とは何だったのかが明らかになります。
感想文の例文
(タイトル)「僕とおじいちゃんの冒険」
(本文)
僕はおじいちゃんが大好きだったから、おじいちゃんが亡くなるのはすごく悲しかった。でも、「おじいちゃんがおばけになったわけ」を読んで、死んだおじいちゃんがおばけとして戻ってくる話を知りました。最初はおばけが怖いと思っていたけれど、おじいちゃんのおばけは全然怖くなかった。それは、僕がおじいちゃんを愛しているからだと思う。
おじいちゃんのおばけとの時間はとても特別で、最後におじいちゃんが忘れ物を見つけて天国に行くまでの日々を過ごしました。エリックはおじいちゃんとの別れを受け入れることができたけど、僕はまだ寂しい。でも、この物語を通じて、おじいちゃんと過ごした時間がどれだけ価値があったかを再確認できた。
この物語から、僕はどんなに小さな時間でも、大切な人と過ごすことの大切さを学びました。これからもおじいちゃんとの思い出を胸に、毎日を大切に生きていきたいと思います。
小学校低学年の読書感想文の書き方まとめ
小学校低学年のお子さんが自分だけで読書感想文を書くのはまだ難しいかもしれませんね。この時期は、親子で一緒に本を読む楽しみを共有することが大切です。
読書感想文の宿題は、親御さんにとっても挑戦かもしれませんが、完璧を目指すよりも、「一緒に本を読んで楽しむ」時間を大切にすることが何よりも重要です。
この楽しい時間を通じて、子供たちが本の内容をより深く理解し、自分の言葉で感想を表現する力を育てていけるようサポートしてみてください。